ルリ夫じさんの制作日記

おじさんになって、子供のころにできなかったホビーを全力で楽しみ、制作している日記です

光造形プリンタを1ヵ月使ってみた感想

光造形プリンタを導入して大体一ヵ月経過しました。

改めて使ってみた後の感想をつらつらと書き残しておきたいと思います!


① 造形で出来上がったものは、多少なりとも収縮したりしている模様

 当たり前っちゃ当たり前なのですが、造形終わって薬品で洗って、二次硬化させてる間でも収縮することもあり、
 きっちきちのサイズで作っているとこれがまた、全然嵌め合わせできないことが多かったです。
  
 ほぼ作ってるものがベイブレードバーストのレイヤーやチップなのでそれで例えると、レイヤーとチップの軸部分のクリアランスが、造形直後に消える。

 さっぱり消える。
  
 10個近く作って、FDM造形で全く問題なかった(DMMでアクリル出力しても問題なかった)データ全部で嵌らなくなりました。
 ので、手作業で1~2mmのクリアランス確保は必須にしました。
  
  
② 意外と造形不良は出る

 スライサーの設定はほぼ初期のまま(レイヤーだけ0.2mmで印刷)にし、
 造形物は概ね45度の角度をつけ、サポートを付けています。
  
 その状況で、造形不良が出やすいのはサポートがついてる側の細かい箇所。
 サポート跡ではなく、単純にデザイン部分がつぶれます。
  
 で、やってて造形不良が出やすい印象があったのは、複数パーツを同時に印刷しようとした時に非常に多かったです。
 レイヤー、チップ、ドライバーパーツを纏めって一緒に印刷しようとして、チップの固定部分がつぶれたり、レイヤーのデザインがつぶれたり。
  
 ここは時間をおしまず、それぞれのパーツを別々に印刷したほうが、最終的にきれいになります。
  


③ リューターはあったほうがいい
 

 上にもある様に造形不良との戦いは当たり前なので、
 磨き作業を簡略化できるリューターは、あるだけで作業にかかる時間が大幅に減ります。
  
 モデラー愛用のプロクソンとかも悪くはないですが、個人的には電池式のリューターとかでも十分です。
 造形不良は細かい場所に入り組むように出てくるので、どうしてもで作業で削れる範囲が限られてます。
 ここはリューターでがりーっと削ったほうが、元の形に戻しやすくてよいです。
  


④ ネジ穴が・・・・・死んだ
 

 これは造形にもよりますが、ネジを開ける場所はしっかり吟味したほうがいいです。
 

 ほんとに簡単に砕ける。FDMとかだとM3ネジを使うつもりで、3mmの穴で用意し、多少小さいのもネジ穴開ける形で問題なかったです。
 

 でも光造形はそうはいかない。

 3mmで設計した穴は2.5mmぐらいまで小さくなるわけですが、そこにM3のネジでネジ穴作りながら入れようとすると、砕ける。そこまでの努力全部終わりです。
 

 きもち3.5~4mmで設計しておいて、M3ネジ差し込んで緩いなと思うぐらいで調整したほうが、破損の危険性を減らせます。
 ※あくまで体感です。

 

⑤ 時折レジンを入れてるタンクを確認する
 

 これは僕だけだったかもしれませんが、連続して稼働させてた時に一度だけ用事があって二日ほど印刷物をくっつけたまま放置してました。
 

 その後、印刷物を取り外して洗って、いざもう一度印刷しようとしたがとんでもない異音がなるじゃないですか。

 それはもう、バリバリバリッ!と。

 何事かと何度も中断、再印刷しても治らない。
 印刷する台座も問題ない、データにも問題ない、何にも問題ない、なのに何でだ!と。
 
 で、よくよくレジンタンクを見ると、ありました原因。
 うすーーーーーーい1mm厚の板みたいなものが、レジンタンクの中で造形されてました。
 
 これ自体は印刷データにもないのですが、どうにも放置してる間に何かしらが原因で薄い板が勝手に塊になってしまっていたわけです。
 その板に気づかずに造形しようとしてるもんだから、タンク内でバリバリと音が鳴るわけでした。
 異音がなった時は、是非一度レジンタンクを確認したほうがいいです。
 

 

⑥ クリア塗装は悪くない。
 

 普段DMM.make様でアクリル素材を使ってクリア感を出す塗装をしていましたが、これは光造形でも可能でした。
 
 Mr.Colorのクリア系カラーを使っていますが、十分透明感がでます。でもきっちり磨いてないと、あんまり綺麗には仕上がりません。
 

 塗っていった感触は、アクリルと全く変わらない印象。切削しやすい分、こちらのほうが取り扱いしやすいぐらい。
  

 


今日はここまで!