光造形プリンタでやらかした話
外でワーキャーすることもできない日々が続いてる中で、
結構前に作ったモデルを光造形で作ろうとしたときに失敗したお話をしようと思います。
#コンパスのキャラクターリリカをかけだし勇者と同じドットにしたモデルを作成しており、これを出力しようとしていました。
以前つくったかけだし勇者のモデルはちょっと小さかったので、せっかくだし12~3cmサイズにしようと大きめに作り、
ツインテール、頭部、胴体、両腕、両足、ステッキと分割して作っていて、
頭部を除いて全部出力も終わり、いざ頭!
……いやデケェ気がする。ツインテールもデカかったけど、頭もでかいちょっとはみでてる。いやでも、ここまで光造形やってきて失敗もほとんどなかったし余裕でしょ!
という、甘い考えが本当にダメだったマジでダメでした。
出力設定して16時間後に目にしたのがこれでした。
出力の最中に自重に耐えきれず、モデルが落ちた。落ちたまま出力は続けられ、完全なる大失敗。
今回の敗因
- そもそもモデルサイズデカすぎた
- 調子に乗った
- CHITUBOXの設定でサポートが弱かった
まさにこれが弱点でした。他の光造形プリンタがどうかは知りませんが、
今回の画像のような造形範囲ギリギリレベルの巨大なものは、造形失敗のリスクが非常に高いと思われます。
触ってみた方はわかると思いますが、レジンで出来上がったものは思ったより重い。重いので、造形中に落ちるんですよねこれが。。。
で、これが引き起こした次の問題がこれ。
内部に残っていたリリカの造形失敗物を除去した後、ベイブレードの出力をしていたのですが、ご覧の通りサポートの台座が完成した次点で出力物ができず、失敗。
残っていたレジンを除去した後に出てきたのが、FEPフィルムの無残な姿。
フィルムにゴミが付いたりすれば、光造形プリンタでの造形が失敗するのは必死。
この失敗の原因は、先のリリカ造形失敗で内部を掃除したつもりが、フィルムには見えにくい小さなレジンの造形不良物があちこちに塊を作り上げていたということ。
レジン自体が透明なので手触り以外での判断ができず、感覚だけを頼りに掃除したのが失敗でした。
ということで、急遽FEPフィルムをAmazonで購入し、交換することに!
造形に失敗して、造形物がレジンタンク部分に残った場合は、
安心のためにも必ずFEPフィルムを交換することをお勧めします。
幸い、僕の持っているELEGOO MARSはFEPフィルムの交換は簡単です。
付属の六角レンチでタンクのネジを全て外すと、右図のようにはずれ、
はずれたものからさらにレンチで外すと、FEPフィルムを挟むパーツが取れます。
今度は、新品のフィルムをゴミや指紋がつかないようにタンクの金属パーツで画像のように余裕が出るようにはさみ、そのままねじ止めしていきます。
ねじ止めが終わったら、余った部分はさらりとハサミで切り取ります。
その後、タンク部分を重ねて再びしっかりとねじ止め。
この部分でゆっくりとネジを強く締めていくことでテンションがかかり、
ピンとFEPフィルムが貼られます。ここまできたら交換完了です。
交換して造形すると、直前までとは本当に出来上がりの質も変わってきますので、
失敗したなぁと思ったらガツンと交換をお勧めします。
ってことで、大失敗とそれに伴うFEPフィルム交換のお話でした。
また、交換時には当然レジン掃除も入ってくるので、下記あたりはしっかり普段から用意しておいた方がいいです!
※特にゴム手袋はお手軽な上、塗装の際でも使えて便利です。
ワイプではなくタオルをお勧めするのは、なんだかんだ造形物の大きさも、タオルの方がしっかりと載せられる+サイズがティッシュペーパーを広げたほどあるので、
レジンタンク掃除の際もそのまま載せてもレジンが机に垂れたりするのを防げるからになります。
最後に、